日本郵船の絵葉書から(Vol.3)
今回見せて頂いた中で注目したいのはイベントプログラムの存在でした。天洋丸のイベントプログラムにはその詳細が刻銘に紹介されていますが、現在のクルーズ客船のアクティビティの原型がすでにこの当時考案されていたのです。こうしたアクティビティはおそらく陸上で企画され、船内ではイベントを仕切るクルーズディレクターなるオフィサーがいたに違いありません。専任のエンターテナーが乗船?など1枚のプログラムからいろいろなことが想像でき当時の様子に思いが膨らむばかりです。
さて、こうした膨大な貴重な資料ですが笠原さんはどこで手に入れたか聞いてみますと神保町の古本屋街や骨董市で見つけてきてはこつこつ集めたそうです。「いくらお金があっても足りません・・・」と笑う笠原さんのもとには骨董品業者から
「珍しいものが手に入りました」と連絡がよく来るそうです。今回この資料の山を見せて頂きましたが、膨大な資料は個人レベルを超えていました。まさに笠原宅は笠原博物館というべきものでした。博物館でも企画展ができそうです。絵葉書など見ているうちに自分も世界一周をしている気分となりました。世界一周といえば【飛鳥II 2014年世界一周クルーズ】が2014年3月12日(水)から5大陸をめぐる冒険の旅と題して始まります。まだ多少空きがあるようです。ご興味ありましたらぜひお問い合わせ下さい。