~優雅に過ごす飛鳥Ⅱのクリスマス~ ローラン・ペリエ シャンパンを傾けながらキャビアを味わうイブニングハイティーはいかが
ポン、という小さな音とともに手のひらの中で踊る丸みをおびたコルク栓、スタイリッシュなフルートグラスに注がれる琥珀色の液体。グラスの中で繊細な泡が沸き上がり、唇に触れる数秒が待ちきれない気持ちになります。傍らには真っ赤なイチゴ?それともビターなチョコレート?辛党なら、やっぱりキャビアにサワークリームとブリニ(そば粉のパンケーキ)を添えますか。今夜はクリスマスイブ、普段はビール派でもたまにはシャンパン、素敵な夜になりそうです。
シャンパンというとお祝いの日の特別な飲み物、というイメージが強いですよね。シャンパンとは、パリの東150kmに位置するフランスのシャンパーニュ地方で栽培される特定のブドウ(シャルドネ、ピノ・ノワールなど)を使用し、出荷までに最低15か月間、瓶内で熟成させるなどの厳格に決められた製造工程を経たスパークリングワインのこと。これ以外ものはシャンパンとは名乗れません。
シャンパンの泡は酵母菌とブドウの糖分の自然発酵によるもの。ワインに炭酸ガスを添加したものではないのです。では、シャンパンとスパークリングワイン、どう見分けたらよいのでしょうか。それはとても簡単、ボトルに“Champagne”という記載があるのか確かめて下さい。もしご自身で購入されるのであれば、値段の違いで一目瞭然かもしれません。
シャンパンの生みの親とも言えるワインの起源はとても古く、文献では紀元前6,000~7,000頃、メソポタミア文明の「ギルガメッシュ叙事詩」に登場するのですがシャンパンは意外と近年に作られたものなのです。
「ドンペリ」と言えば高級シャンパンの代表としてバブル期に話題になったので耳にした方も多いかと思います。正式名称はDom Pérignon(ドン・ペリニヨン)、18世紀に発酵したワインから偶然シャンパンを発見し、製造方法を確立したベネディクト会の修道士、ピエール・ペリニヨンにちなんで名付けられた銘酒です。シャンパンの中でも特に熟成年数の長い「ヴィンテージ・シャンパン」に属し、一番下のランクでも8年程度の熟成を行います。またブドウの出来が良い年のみ仕込みを行うため、年によってはヴィンテージが欠損する場合もあります。年々価格が高騰し、入手も難しくなっているので、特別な日に一度はお試しになってみてはいかがでしょうか。
さて、シャンパンと一緒にいただくのにふさわしい味わいとはどのようなものでしょうか。冒頭にご紹介したイチゴやチョコレート、そして世界の三大珍味のキャビア。一般的に赤ワインは肉や熟成したチーズ、白ワインは魚介類にあうと言われていますが、シャンパンは牡蠣やキャビアなどの生の魚介類との相性がぴったり。お互いが旨味を引き出し、美味しく感じられる相乗効果もあるそうでまさにマリアージュ。日本人は平気なのですが、欧米人は魚卵の生臭さが少し苦手なようで、サワークリームや薬味(刻んだアサツキやエシャロットなど)を添えて美味しくいただくそうです。
このキャビア、ご存じの通りチョウザメの魚卵なのですが、何と言っても貴重品。チョウザメは卵を持つまで7~10年ほどかかる上、雄か雌がの見分けがつきにくいそう。養殖しても餌代がかかり価格がなかなか下がらないようです。ロシア産キャビアの中では手軽なセヴルーガでも1gが300円くらいするそうで、こちらも簡単に手がでません。
でも今夜はクリスマスイブ、だからこそシャンパンとキャビアを味わってみたいの、と言われたら(思ったら)迷わず、飛鳥Ⅱに乗船してください。飛鳥Ⅱのクリスマスイブは12月24日だけではありません。今年のクリスマスクルーズではとても素敵なオプショナルイベントとして“イブニングハイティー”を提供しています。
飛鳥Ⅱが提供するのはLaurent-Perrier La Cuvée(ロ ーラン・ペリエ ラ キュベ/シャンバン・ハーフボトル)、キャビアと薬味、サーモンのクロワッサンサンド、生ハムのミニバーガー、ストロベ リームース、マカロン、そして紅茶。価格はお二人で13,200円(税込)です。
※料金は2022年11月時点です。仕入れ状況等により内容が変更となる場合があります。
ローラン・ペリエ社は1998年に「プリンス・オブ・ウェールズ」(イギリス皇太子)の認証を受け、2011年4月29日、ウェストミンスター寺院で行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式後の晩餐会で、皇太子御用達のアペリティフとして招待客に振る舞われた名門シャンパン。著名なワイン評論家ロバート・パーカー氏が手掛ける「ワインバイヤーズガイド」で最高得点である5つ星を獲得しました。
キャビアは専用の木製クーラーに乗せて瓶で提供、クロワッサンサンドやデザートも美味しそう。うーん、なんと豪華で素敵なイブニングハイティーでしょうか。しかも、お部屋 、ビスタラウンジ、 パームコートのお好きな場所で午後に提供してくれるそうですから、気分にあわせて楽しめます。これは飛鳥Ⅱでぜひ体験してみたいですよね。2021年のクリスマスクルーズで好評を博したこのオプショナルイベントはその後も継続して実施しています。
憧れの船旅、イブニングハイティーでさらに贅沢な時間をお過ごしください。イブニングハイティーは2泊3日以上のクルーズで実施し、乗船後に船内で承ります。
船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987
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アフタヌーン・ティーの始まりはお腹がすいた公爵夫人のお蔭?~クイーン・エリザベスで優雅な午後のお茶を~
6月14日のブログ、フィッシュ&チップスとエールをご紹介した記事をご覧いただいた方から2022年に日本を訪れる予定だったクイーン・エリザベスに乗船したいとの嬉しいご連絡を頂戴いたしました。残念ながら2022年のクルーズは中止となりましたが、2023年にクイーン・エリザベスは日本を訪れます。
船上での英国式パブのおもてなしに、期待に胸を膨らませて下さっているのですが、如何せん、その方はお酒が1摘も飲めないとのこと。ご紹介させていただいた通り、パブはお酒のみならず、お食事やソフトドリンクも充実しているのですが、今回は英国といえば外せない、アフタヌーン・ティーについてお話いたします。今日の午後は薫り高い紅茶とお気に入りのスイーツをご用意してお付き合いください。
19世紀初頭の英国、当時は貴族でもメインの食事は1日2回でした。朝食の後、午後8時頃に夕食を取るのが普通だったそうで、イングランドの大貴族、ベッドフォード公爵夫人、アンナ・マリア・ラッセルは「午後遅くになると(お腹が空いて)気が滅入る」と不満を漏らしていました。昼食もなしに午後8時の夕食となると、公爵夫人でなくともかなり辛いですね。
日本でも江戸時代は1日2食、そのためにおやつ(午後2時頃、時刻を知らせる鐘が八つ鳴るのが語源)として、手早く食べられる蕎麦や鮨が発達したことは良く知られています。
さて、お腹を空かせた公爵夫人はポットの紅茶とパンや小菓子を頂いて小腹を満たすことにしたそうです。彼女は友人を自宅に招き、おしゃべりを楽しみ、午後の社交習慣となりました。これは流行に敏感なロンドン貴族の女性たちの間でブームとなり、アフタヌーン・ティーは英国社会に浸透していきました。(キリンビバレッジのヒット飲料「午後の紅茶」のシンボル女性はベッドフォード公爵夫人がモデルだそうです)。
その後、かのビクトリア女王も大規模なアフタヌーン・ティーを開催し「ティーレセプション」と呼ばれる正式な儀式となりました。
それでは、紅茶が冷めないうちに、現代でもいただける伝統的なメニューをご紹介します。
Traditional Afternoon Tea Menu
(伝統的なアフタヌーン・ティーメニュー)
A selection of freshly prepared finger sandwiches
(作り立ての一口サンドイッチ)
Warm scones with clotted cream and preserves
(クロテッドクリームとジャムを添えた温かいスコーン)
A variety of home made cakes and pastries
(ホームメードケーキとペストリー)
Your choice from a range of teas
(お好みのお茶)
※シャンパンはオプションです
さて、このような豪華なアフタヌーン・ティーをハイ・ティー(High tea)だと思っていませんか?Highは「高級な」という意味ではなくテーブルの高さに由来します。我々が通常アフタヌーン・ティーと呼ぶ、午後2時~4時頃にいただくものはロー・ティー(Low tea)で、元来ラウンジ・テーブルや客間の低いテーブルで提供されるものなのです。これにに対し、ハイ・ティーは午後5時~6時頃に食事用の高いテーブルで供され、夕方の喫茶であると同時に、事実上の夕食でした。紅茶や、サンドイッチなど簡素な軽食や菓子類のみならず、むしろ肉料理・魚料理が供される献立では、食事が主体なのです。
何のために夕刻のハイ・ティーは供されていたのでしょうか?以前のブログでホワイト・スター・ラインについてご紹介しましたが、1912年のタイタニック最後の日の3等客室のメニューを見てみると、ありました!メニューの3番目に記載されているのは「TEA」です。
おや、BREAKFAST(朝食)の次はDINNER(夕食?)そしてTEA、SUPPERと続きます。ちなみに、1等客室のメニューは、朝食、昼食、夕食と別々に配布され、書ききれないほどの豪華なメニューでした。
3等客室の乗船者は労働者階級だったので、彼らの食習慣から昼食時間に提供される食事がディナー(メインの食事)とされ、ボリュームのある内容だったそうです。
そうしたことから、夕食に当たる時間帯にはTEAと呼ばれる比較的軽い食事を取っていたそうです(赤字)。それでも、冷製の肉、チーズ、ピクルス、イチジクとライスの煮込みなどが提供され、SUPPER(お夜食)もあったので食事の不満を言う乗客はいなかったとか。
現代のクイーン・エリザベスでは伝統的なアフタヌーン・ティーを毎日午後3時30分からクイーンズ・ルームで開催しています。時にハープの音色に耳を傾けながら白手袋をしたウェイターによるお茶やお菓子のサービスで優雅なひと時をお過ごしいただけます。大変人気がありますのでお早目にお席を確保してください。
また、クルーズの後半に1度だけ、ガーデンラウンジ(予定)でのローラン・ペリエ・シャンパン&アフタヌーン・ティーもお楽しみ頂けます(別料金)。こちらは三段重ねのトレーでのサービスですので気分も盛り上がりますね。
クイーン・エリザベスは2023年に続き、2024年も3月~5月にかけて日本に寄港し、東京発着で6クルーズ設定しています。2023年はお蔭様でほぼ完売、2024年は人気のグリルクラスのお部屋もまだお取りできます。ぜひ、ご予約ご検討ください。
英国の伝統と格式あるクイーン・エリザベス、日本にいながらにしてアフタヌーン・ティーお楽しみ頂ける旅に出かけてみませんか?
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