海の船、空の船 その2


混んでてイモ洗い状態らしい、などという噂も聞いていた屋上庭園の絶景プールですが、タイミングが良かったのか、ゆったり楽しむことができました。
いつもは大海原の船からの景色に見とれていますが、天空の船の上から見る景色も素晴らしいものです。




早朝もおすすめです。
日差しが強くなる前なので日焼けが気になる方も少し安心ですね。ただし、日焼け止めはお忘れなく!



以上、シンガポールの「空の船」体験記でした。

ちなみに、シンガポールで楽しめる「海の船」も、もちろんございます。
郵船トラベルのシンガポール支社では2016年11月デビューの新造船、ゲンティン・ドリームのクルーズをご案内しております。ご興味のある方はぜひ!

ゲンティン・ドリーム シンガポール発着クルーズ
※クルーズのみのご手配となります。


投稿者名 アヒル船長 投稿日時 2017年10月20日 | Permalink

海の船、空の船 その1

波間を漂っていることが多いアヒル船長ですが、今回は空の船のお話です。

「他の国に異動が決まりそうだから、その前にシンガポールに遊びにおいで!」
シンガポール在住の友人からお誘いをいただき、「ガーデンシティ」シンガポールへ。
ビルの上に船をイメージした庭園が乗っかった話題のホテル、マリーナ・ベイ・サンズに遊びに行くことになったのです。




ベイエリアのランドマーク、マリーナ・ベイ・サンズにて。
3棟のビルの上に巨大な船をイメージした屋上庭園「サンズスカイパーク」のある大胆な建築はあまりにも有名ですね。
外観もさることながら内部も巨大な吹き抜けを挟んで斜めに各フロアがせり上がる構造になっていて、まるでオブジェのようです。





この日のお宿は32階のガーデンビューのお部屋です。
シックな雰囲気で、優雅なスタイルのバスタブに気分が盛り上がります。
奥行きのあるバルコニーからはシンガポール植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイと海が見渡せて解放感抜群です。
日が暮れると植物園のスーパーツリーがライトアップされて、まるで幻想的な未来都市のようです。
(位置によっては、反対側のシティビューのお部屋もあります。)

この後は屋上庭園のインフィニティ・プールへ!


投稿者名 アヒル船長 投稿日時 2017年10月20日 | Permalink

トヨタ自動車博物館

6月9日、日本一周クルーズ中の「にっぽん丸」は最後の寄港地、名古屋に停泊中。
アヒル船長はオプショナルツアー「日本で唯一の『磁気浮上式鉄道(リニモ)』体験乗車と懐かしの乗り物探訪」に同行です。前回のブログでは「JRリニア・鉄道館」をレポートさせていただきましたが、鉄道の次は自動車です。
ここは愛知県、自動車というといえば何と言ってもトヨタ。
オプショナルツアーの次の訪問先は「トヨタ博物館」です。

トヨタ博物館は、平成元年にトヨタ自動車創立50周年を記念して建てられ、平成11年には、新館もオープン。本館、新館あわせて 19,250平方メートルという広大な施設に160台もの車が展示されています。
その展示内容はトヨタ車だけに限らず、ガソリン自動車誕生からの100年の歴史を、実車や、古いものはレプリカで展示しています。
本館1階は、シンボルゾーンやショップ、2階は自動車の黎明期から日本車の誕生まで、3階には日本車が展示され、自動車関係の書籍が1万冊以上。


展示されている自動車に目を向けると、これはベンツの「パテント モトール ヴァーゲン」のレプリカ。
1886年のガソリン自動車第一号と言われているそうです。馬車に代わるものとして考案、最初は三輪車だったのですね。
なんとエンジンは「水冷式」! 時速15キロメートルだそうです。  



次はイギリスの「ランチェスター、1904年製です。 独創的な水冷、水平対向エンジンだけでなく着座時の目の高さ、サスペンション、全自動給油装置など、独自の設計により、視認性、安全性、乗り心地などを追及したそうです。

館内では「ガソリン自動車誕生からの歴史」ガイドツアーもあり、きっちりと教育されたと思われるコンパニオンの女性が説明してくれます。コンパニオンの数も多く、少人数のグループでも対応してくれました。

スタッフ同士で、新人のスタッフを教育されている様子も見られました。
建物や設備だけでなく、人も教育して伝えていく、この辺にトヨタ自動車のパワーを感じます。

さて、鉄道、自動車と陸上の乗り物の世界を楽しんだ後は、船に戻って最後の夜を満喫しましょうか。


投稿者名 アヒル船長 投稿日時 2016年08月03日 | Permalink

名古屋 JRリニア・鉄道館

にっぽん丸は6月9日の朝、日本一周クルーズ最後の寄港地、名古屋に到着しました。
5月31日に名古屋から乗船されたお客様はこの日で下船となりますが、神戸・博多乗船組のお客様は夕方6時の出港までゆっくり名古屋観光です。


今回のクルーズで初めての小雨の中、アヒル船長はオプショナルツアーのひとつ、「日本で唯一の『磁気浮上式鉄道(リニモ)』体験乗車と懐かしの乗り物探訪」に同行させていただきました。JR東海のリニア・鉄道館を訪ねるツアーです。乗り物好きにはたまりませんね!


ところで「リニア」と言うので、JR東海のリニアモーターカーだけが展示されているのかと勝手に思っていたアヒル船長でしたが、このリニア・鉄道館、外から見ると、なんだか大きな建物です。
それもそのはず、中に入ってみると、リニア鉄道の技術解説の展示や車両のモックアップはもちろんのこと、なんと本物のJRの鉄道車両が39両、そして歴代の在来線、新幹線の実物車両が、広々とした展示場にゆったりと鎮座していました。


SL時代のC62機関車や、新幹線300X、超伝導リニア試験車両。いずれもその時代の世界最高速度を記録した車両です。人々の夢を乗せ、新しい時代を切り開き…いつの時代も変わらない挑戦の記録が本物だけが持つ存在感とともに迫ってきます。

実際に見て、触って、乗ってみることができる車両も展示されており、新幹線や在来線の運転シュミレーターや、在来線の車掌体験もできます。
ただし、こちらは有料で抽選となっており、夏休みとなった今では、館内はきっと目を輝かせた子供達で一杯でしょう。

オプショナルツアーはまだまだ続きます。


投稿者名 アヒル船長 投稿日時 2016年07月30日 | Permalink

日本の闘牛

突然ですが、日本でも闘牛が行われていたのをご存知ですか!?
今日は闘う牛のお話です。
では、早速ご登場いただきましょう、にっぽん丸を背に現れたのは白樺王、7歳のオスです。


顔に飾りを付けていますね。久慈市の平庭高原では、東北地方で唯一、闘牛が行われていて、これは闘牛の出で立ちなのです。白樺王の番付は横綱。体重は1トンあるそうです。

なぜ東北で闘牛なのか。少し歴史を紐解いてみます。
にっぽん丸が停泊している久慈を含む、青森から岩手県北部にかけての太平洋沿岸地域は、献上品にも用いられた優秀な「南部駒」で有名ですが、馬と並んで「南部牛(なんぶうし)」も重要な特産で、江戸時代には多くの農家が数頭の牛を飼い、荷物などを運ぶ役牛として利用されていたそうです。

岩手県の沿岸部の村では農閑期には海水を利用して塩が生産されていましたが、南部牛は塩を背に積んで内陸部に輸送する「駄替え」と呼ばれる交易に活躍しました。北上山地を超えて盛岡方面まで運ぶこの交易ルートは「塩の道」と呼ばれました。

牛による交易は発達し、やがてより多くの牛を利用した輸送を生業とする「牛方(うしかた)」という人々が現れました。このような中で生まれたのが有名な『南部牛追い歌』です。

ところでこの「牛追い」という言葉、牛を「追う」なのですね。
牛は馬のように人が先に立って「牽く」ものではなく、人が後ろから「追い立てて」移動させます。ところが牛たちを制御するのは実は大変で、牛には強い牛に従って群れを形成する習性があるため群れの中での順位が明確でないと進む方向が決まらずケンカをしてしまうのだそうです。
逆に、先頭を歩く牛が決まっていると、群れの統制がとれ移動させやすいのだそうです。

ここでいよいよ、闘牛のルーツです。
群れの中のリーダーを決めて統制がとれるように、牛方たちは春に牛同士を戦わせる「角突き」を行いました。この角突きが現在の闘牛の起源となりました。

現在は、観光として闘牛が行われていますが、平庭高原では明確に勝敗がつく前に引き分けで試合を終わらせます。これは、徹底的に戦わせてしまうと負けた牛は闘争心をなくし、それ以上戦えなくなってしまうためなのだそうです。闘牛に関わる人は牛を飼育している畜産農家。「わが子同然」の牛をいたわり、長く一緒に闘牛を楽しむために守られている決まり事です。


投稿者名 アヒル船長 投稿日時 2016年07月23日 | Permalink