フィッシュ&チップスでエールを傾ける、クイーン・エリザベスで英国式パブ体験を
お洒落をして粋なバーを訪れたいところですが、今夜は家吞みを楽しみましょう。今宵はお気に入りのグラスにきりっと冷えがビールを注いで、戯言に付き合って下さい。ところで、パブとバーの違い、ご存じですか?バーといえば、お話の上手な女性が接待してくれて、カラオケが歌える?、確かにそんなお店もありますが、話は英国の過去に遡ります。
パブの語源はPublic House(パブリックハウス)。社交の場、という意味で、19世紀に英国で全盛期を迎え、劇場や宿泊施設に併設されていました。ビールやスコッチウイスキーのみならず食事も提供していました。バーは一説によると開拓時代、英国からの移民(渡り鳥)が米国のバー(止まり木)で疲れた体(羽)を休めたことに由来するお酒を提供する場所です。あれ、ビールの泡が消えそうですか?どうか一口飲んで続きを聞いて下さい。
港町神戸には昭和初期まで外国航路の客船が多数寄港し、士官をもてなすオーセンティック・バー(本物のバー)が存在しました。その流れを汲み、今でも白のフロックコートを着用した寡黙なバーテンダーが、村上春樹風に言えば「きちんとした」手順でシングルモルトウイスキーやオニオンカナッペなどのおつまみを出しています。このようなバーは食事前、あるいは食事後に訪れる場所ではあるものの本格的な食事はできません。
英国のパブはバーとは異なり、食事もできるので、今でいうファミレスの要素も兼ねています。そのメニューを代表するものが英国のファストフード、“フィッシュ&チップス”です。
フィッシュ&チップスは英国なら知らない人はいない、というほどポピュラーな一品ですが、日本では家庭で日常的に作ることはまずないですし、同じファストフードならハンバーガーに押され、外食店でもあまりお目にかかりません。そこで、2023年に日本を訪れる客船、クイーン・エリザベスのパブ、GOLDEN LION(ゴールデン・ライオン)でも提供されているフィッシュ&チップスとはどのようなものかをご紹介します。
おや、メニューにはFish&Chipsとは書いてありません。Beer Battered Atlantic Codです。どういう意味なんでしょうか?典型的なレシピを調べてみると、アトランティック産の鱈(タイセイヨウダラ)に衣をつけて揚げたものなのですが、どうも衣に秘密があるようです。 日本の天ぷらの衣の材料は薄力粉、氷水、卵。かたやフィッシュ&チップスの衣(Battered)は、小麦粉の他、コーンフラワー、重曹など、そしてビールを入れているのです。ビールの炭酸があのふわっとしながらもサクっとした食感を、苦みが大人好みの味わいを醸し出しています。衣にビールを使っているのですから、ビールのお供に合わないわけがありません。
付け合わせはもちろん、ポテトです。英国のチップスはフレンチフライドポテトのことで、日本の人気スナック、ポテトチップスではないそうです(英国では薄切りポテトを揚げたものはCrispsクリスプスと言います)。
その他に青豆をゆでて潰したものと、タルタルソースが添えられています。日本でもお馴染みのマヨネーズにタマネギ、ピクルスなどの薬味を加えてたソースですが、こちらの語源はタタール人(中央アジアモンゴル帝国の遊牧民)に由来します。彼らがタラゴンというヨモギ科のハーブを好んでいたことから、タルタルソースにも風味付けにタラゴンが加えられています。
さて、つまみも決まっていよいよビールに取り掛かりましょう。GOLDEN LIONのメニューにはキュナードと特別に提携し、船内でしか飲めないクラフトビールがあります。完全手作りのDARK REVOLUTION醸造所は英国の中では水が潤沢なソールズベリーにあり、キュナードに3種類のエールを提供しています。その名もキュナード・レッド、ブラック、ゴールド。手間のかかる低温殺菌でそれぞれ異なったフレーバーの旨味を十分に生かしたクラフトビールです。飲み比べセットもあるようなので、クイーン・エリザベスに乗船したら是非、英国本場のエールをお試しになってはいかがでしょうか?
クイーン・エリザベスは2023年に続き、2024年も3月~5月にかけて日本に寄港し、東京発着で6クルーズ設定しています。2023年はお蔭様でほぼ完売、2024年は人気のグリルクラスのお部屋もまだお取りできます。ぜひ、ご予約ご検討ください。
英国の伝統と格式あるクイーン・エリザベス、日本にいながらにして英国パブの気分を満喫できる旅に出かけてみませんか?
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2023年、クイーン・エリザベスの船上にビートルズが登場?ブリティッシュ・ミュージックに浸る夜
1966年(昭和41年)、あなたは何歳でしたか(まだ生まれていない?)。当時、ティーンエイジャー(10代の少年少女)だった方にとって、青春の1ページに刻まれた大きな出来事の一つはビートルズの来日公演だったのではないでしょうか。6月30日の夜から3日間、5回の公演が日本武道館で行われ、2日目の昼公演はその日の夜にTV放映、日本中の若者が熱狂しました。
ビートルズのグループとしての活動期間は1960年~1970年の約10年間。英国の港町、リバプール出身の4人の若者は世界中を魅了し、音楽シーンに革命をもたらしました。現代でもCM、ドラマ、番組のタイトル曲(例:なんでも鑑定団/HELP!)などに多用され、日本でも年代にかかわらず誰しも1度はビートルズの楽曲を耳にしたことがあるかと思います。
ビートルズは無名のころ、リバプールのライブハウスCAVERN CLUB(キャヴァーン クラブ)で演奏活動をしていました。このライブハウス、1957年創業の超老舗、現在も経営が続けられていて、ローリング・ストーンズやエルトン・ジョン、U2など英国を代表する有名なミュージシャンが出演しました。
日本でも、CAVERN CLUBと同名のライブハウスが1981年に六本木に開店。連日、演奏や歌声のみならず外見も「ビートルズそっくりさん」のライブパフォーマンスが行われ、往年のファンはもとより、若い世代にも大人気でした(2019年に閉店)。さて、本家のCAVERN CLUBにも世界的に有名な英国のビートルズのトリビュートバンドが出演しています。
その名はズバリ“THE BOOTLEG BEATLES”(ザ・ブートレッグ・ビートルズ BOOTLEGの意味は海賊版)。このバンド、メンバーの入れ替えはあるものの、1979年より42年間活動を続け、ただの「そっくりさんショー」ではありません。
米国を皮切りにビートルズが過去にライブツアーを開催した世界中の会場をたどり、ロイヤル・アルバート・ホール(ヴィクトリア女王の夫に捧げられた演劇場)では22回、日本武道館でも公演しています。その公演回数は4,500回以上、2002年にはポール・マッカートニー、ブライアン・メイ(クイーンの元メンバー)、フィル・コリンズなどが出演したゴールデン・ジュビリー(女王エリザベス二世の在位50周年)を祝う式典のひとつ、バッキンガム宮殿の庭で開催されたロック・ポップスコンサートにも前座として参加しました。
ビートルズは1965年、英国の外貨獲得に大いに寄与したとされ、女王エリザベス二世よりMBE勲章(大英帝国勲章)を授与されていますが、ザ・ブートレッグ・ビートルズも「トリビュートバンド」とはいえロイヤルファミリーとの縁を感じます。
2023年4月から5月にかけて、その女王の名を冠したクルーズ船、クイーン・エリザベスが日本に寄港します。横浜発着は4コース設定されいますが、2023年4月19日横浜出港の【Q315】新緑の日本周遊と韓国10日間はテーマクルーズとして「ベスト・オブ・ブリティッシュ ~英国ミュージック&ビートルズ~」を日本周遊クルーズでは初めて実施します。このテーマクルーズのスペシャルゲストとしてザ・ブートレッグ・ビートルズの出演が決定しました。
ザ・ブートレッグ・ビートルズは、ビートルズのヒット曲を完全に再現し、高い評価を受けている世界最高峰のビートルズバンドです。当時さながらの衣装や楽器を使い、ウィットに富んだステージトークや抑揚あるヴォーカルなど細部に至るまでビートルズを再現、全世代のビートルズファン必見です。
彼らのライブパフォーマンスの他、UKポップス&ロックなどの音楽、英国にゆかりのある映画など、10日間を通じて英国の様々な側面からテーマに沿ったイベントなどを体験していただけます。英国に気軽に行くことができない今、なんとわくわくする内容でしょうか!
このクルーズは秋田から九州まで、津軽海峡を通航し、季節の良い時期に日本を一周します。2022年8月31日(水)までにBA~CB(海側バルコニー)を2名1室でご予約いただいた方はお得な価格設定となる早期予約特典をご用意(区間クルーズは対象外)、お1人でBA~CBをご予約される場合はシングル料率が175%→150%となるソロクルーズ特別代金も設定しています(早期予約特典との併用は不可/区間クルーズはBA~BFのみ対象)。
英国の伝統と格式あるクイーン・エリザベスで、船内はブリティッシュ・ミュージックに一色に染まる特別なクルーズ、日本にいながらにして英国を満喫できる旅にいきませんか?
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クイーン・エリザベスの原点 ~タイタニックから受け継いだ海の安全とホワイト・スター・サービス~
映画史に残る不朽の名作「タイタニック(1997年)」が2021年5月に2度に分けてTVで放映されました。公開からすでに24年、主人公と同じ年ごろの、公開当時まだ生まれていなかった若い方々はご覧になって胸をときめかせ、涙したのではないでしょうか?
日本で多くの人が知る有名な外国客船といえば、ホワイト・スター・ライン(1845年創立)が所有していた悲劇の「タイタニック」。そして、キュナード・ライン(1839年創立)が現在も運航する「クイーン・エリザベス」。この二つの会社、とても深いつながりがあるのです。
1840年、キュナード・ラインは初の英国とアメリカ合衆国の間に1番船「ブリタニア」を就航させ、オーシャン・ライナーという北大西洋横断定期航路を開発しました。ホワイト・スター・ラインも続いて運航を開始し、彼らは航空機が台頭するまでの約100年間、物流、旅客運送の担い手として活躍、北大西洋を横断する速さのみならずサービスでも二社は激しく競っていました。
そんな中、処女航海としてサウサンプトンからニューヨークに向かっていたタイタニックは1912年4月14日未明、氷山に激突し、海の藻屑となりました。乗客、乗務員2,225名の内、1,513名が犠牲となる20世紀の海難史に残る事故でした。
一等客室には貴族や政治家、企業経営者などが、二等客室には中産階級が、そして三等客室には労働者階級が新天地を求め、米国への移民として乗船していました。犠牲者の多くが三等客室の乗客であったことは映画が描く通りだったようです。
この後、ホワイト・スター・ラインは第一次世界大戦の影響もあり、徐々に経営が悪化し、王室郵船への売却を経て、1934年キュナード・ラインに吸収合併されました。栄光のホワイト・スター・ラインは事実上消滅となったのです。
ホワイト・スター・ラインは多くの事を残しました。タイタニックの海難事故をきっかけとして、救命ボートの数、モールス信号の国際統一など、救助のあり方が見直され、1914年に海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS)が作られました。現在、クルーズ船に乗船すると24時間以内の避難訓練が義務付けられていますが、この条約によるもので、今も海の安全を守っています。

さて、現在のキュナードの船に乗船すると「WHITE STAR SERVICE」という縫い取りや赤地に白い星の社旗を胸に付けたスタッフに出会います。これはキュナード・ラインが行っているサービスのトレーニング「ホワイト・スター・アカデミー」を受講した証なのです。
観光のためのクルーズ船ではなかったホワイト・スター・ラインですが、サービスの良さで定評があり、三等客室でも美味しい食事を提供していたそうです。キュナード社はホワイト・スター・サービスを敬意を込めてLegendary Elegant Memorable(忘れがたい伝説的なエレガント)と呼び、これを現代に受け継ぎ、人生で一度は乗船してみたい客船と評される、「クイーン・エリザベス」にも生かされています。
さて、ホワイト・スター・サービスとは何なのか、ホワイト・スター・アカデミーで学ぶ12の理念をご紹介します。*原文は英語
1.私たちは微笑みます。私たちは常に脚光を浴びています。
2.私たちは正しいボディーランゲージを使用します。
3.私たちはシミひとつない清潔な外見です。
4.同僚をサポートし、支援します。
5.私たちはお互いを個人として尊重します。
6.私たちは常にゲストや同僚に前向きです。
7.私たちは船とサービスに精通しています。
8.お客様の期待を超えます。
9.私たちはサービス・スタイルの形式を維持します。
10.適切な電話エチケットを使用します。
11.ゲストエリアでは常に英語を話します。
12.私たちは決してノーとは言いません。私たちは代替案を提供します。
あれ、こんな事はラグジュアリークルーズなら当たり前じゃないか、と思った方もいらっしゃるかもしれません。いえいえ、ホワイト・スター・ライン、そしてキュナード・ラインが長年かけて培ったサービスの原点が現代のすべてのクルーズ船に継承されている、という事かと思われます。
「クイーン・エリザベス」は2023年に続き、2024年も季節の良い3月から5月にかけて日本発着にて6クルーズ実施します。日本にいながらにして英国の伝統と格式あるエルガンスを体験することができます。早期申込特典やお1人旅の特典のあるコースも設定。人気のグリルクラスもお取りすることができます。ぜひ、郵船トラベルへお問合せください。
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おうち時間を楽しんでいますか? ~飛鳥ダイニングのレシピでドライカレーを作りましょう~
2020年の春から、お家で過ごす時間、増えてしまいましたよね。家電メーカー、総合フードサービス、電力提供会社などの様々な企業が行った「家での過ごし方」を問うアンケートによると、断捨離(不用品の処分)の他、自宅での料理が必ず上位に来ます。毎日の食事、一番の悩みは献立です。特に在宅ワークが増え、学校が休校、外食自粛となると、家族3食のネタが尽きて悩まされます。食事が美味しいと感じる理由の一つは「誰かが作ってくれる」ということにあるそうで、単にお料理の技術だけではなさそうです。悩みながらも作ってくれるお母さん(奥さん)に感謝です。たまにはお母さん(奥さん)のために簡単にできるお料理を作ってみてはいかがでしょうか?
ということで、クルーズ旅行にも行きにくいこのご時世、船の気分を自宅で味わうために「飛鳥ダイニング」に掲載されているレシピを参考に日本郵船伝統の味、ドライカレーを作ってみました。歴史を遡れば明治44年(1911年)の三島丸がルーツとのことで、こちらのブログにもドライカレーについて詳しくご紹介しています。
【材料】4人分
ひき肉:400g 玉ねぎ:80g 人参:80g チキンブイヨン:適量 赤ワイン:適量 カレー粉:小さじ3 サラダ油:少々 (A)<干しぶどう:20g りんご:36g パイナップル:20g> 生姜:5g ローリエ:1枚 ニンニク:5g 醤油:少々 ウスターソース:少々
【トッピング】
玉ねぎ:1/2個 ゆで卵:2個 パセリ:少々
【作り方】
1.鍋にサラダ油を引き、みじん切りにした生姜とニンニク、ひき肉を入れ弱火で炒める。2.みじん切りにした玉ねぎと人参を加える。赤ワインを入れてアルコール分を飛ばしながら炒める。3.火が通ったらチキンブイヨンをひたひたになるまで加え、ローリエを入れ、灰汁を取りながら煮立てる。
4.カレー粉を加え水分が8割がたなくなるまで炒め、(A)をミキサーで砕いたものを入れ水分がなくなるまで焦がさないように混ぜる(隠し味にパイナップルジュースかチャツネを入れてもよい)。5.最後に醤油とウスターソースで味を調える。
【トッピング】
6.玉ねぎをミリ程度にスライスし小麦粉をまぶして揚げる。7.ゆで卵は細かく砕いてミモザのようにする。8.白ご飯(分量外)の上にカレーをのせ、トッピングをのせて出来上がり。福神漬けとラッキョウを添えても美味しい。
【感想】
筆者は辛口カレーを好むので、ぼやけた味になってしまうのかと思ったのですが、子供から熟年層まで、幅広く美味しくいただけるマイルドな味わいとなりました。肉みそってご飯にあいますよね、これのカレーバージョンと言う感じでしょうか。
ひき肉は牛豚合い挽き、玉ねぎはレシピより多めにしました。人参はみじん切りにせずすり下ろした方が楽で口当たりが良いと思います。ミキサーがないため、りんごはすりおろし、パイナップルはジュースで代用、ドライフルーツは粉砕せずトッピングで使いました。フライドオニオンは市販品があるので便利。
ドライカレーは炒めるたけの料理なのでとっても簡単、焦がさないように水分が減るまでじっくり炒めて下さい。カレー粉はかなり少なめですがお好みで多めでも、カイエンペッパーで辛くしても良いですね。
飛鳥Ⅱの総料理長、瀧 淳一氏による「おうちで飛鳥」第2回 料理編でドライカレーの作り方がYouTubeでも紹介されていますのでこちらもご覧ください。
おうち時間、まだ暫く続きそうですがたまにはお料理で船旅気分を味わって下さい。
新型コロナウイルスの感染が収束していないのでご不安をお感じになられている方も多いかと存じます。飛鳥Ⅱの新型コロナウイルス感染症予防対策についてはなによりもお客様の安心、安全のため、万全の体制を取っています。詳細は郵船トラベルにお問合せ下さい。
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日本のいいとこ ~金沢の割烹カウンターで過ごすの夜~
BS-TBSで2003年から放送されている「吉田類の酒場放浪記」という番組、ご存じでしょうか。イラストレーターで俳人の吉田類(よしだるい)が東京を中心に各地の酒場を巡ります。1回15分の放映時間で巡るお店のほとんどが個人経営、東京という街中の、その地域に密着した地元の方の為の居酒屋です。このわずか15分で不思議とそのお店にいるような楽しい気分にさせてくれます。
今回ご紹介するのは、東京でもなく、居酒屋でもない金沢の割烹。えらい違いだと思わないでください。門構えも店内もお料理も、まさに割烹なのですが、吉田類が紹介するお店に通じることは、個人経営でけっして敷居が高くなくて、訪れる人を幸せな気持ちにさせてくれる憩いの場所であることです。
金沢は日本海に流れる浅野川と犀川の間に金沢城や兼六園があり町の中心として発達しました。犀川大橋から香林坊に至る国道157号沿いにある繁華街、片町は居酒屋や割烹などの飲食店が集結する「金沢夜の顔」。金沢駅からは2.5kmほど。ホテルが多い百万石通り沿いからなら1km程度です。さて、今宵は片町へでかけてみましょう。
割烹「桶田」は繁華街の喧騒が嘘のような静かな路地にあり、そばにはかつて金沢の物流を担っていた大野庄用水が流れ風情ある雰囲気。今は暗渠になっている場所もありますが、犀川に流れはつながっています。
予約をしているとはいえ、最初はちょっとドキドキしながら暖簾をくぐり、格子戸を開けると「いらっしゃいませ」という明るいご主人の声。すっきりとした店内でまず目に飛び込むのは9席のカウンター。ちょっと早かったのかまだ誰もいませんが、促されるままに端の1席を陣取ります。
初めての割烹のお店のカウンター、ましてや歴史ある金沢ともなれば誰しも緊張してしまいますがこのお店ならそんな心配は無用。親子での家族経営とのことでとてもアットホームな雰囲気です。その日のおすすめが書かれた手書きのお品書きからご主人と相談しながらお料理を出して頂きます。
まずは日本海の新鮮な刺身の盛り合わせを頂き、そしてレンコンのすり流し(はす蒸し)。桶田自慢の一品で、金沢らしく金箔がちりばめられています。まったりしたあんのお出汁もいいお味。お料理は美しく盛られ、九谷焼など目にも美味しくしてくれる器の数々も楽しめます。同じお料理でも、いつも同じ器で出すことはしないそうで、季節感も出しているようです。
そして、なんと言っても金沢に来たら食べてみたいのが甲箱蟹(こうばこがに)。オスのズワイガニは冷凍をスーパーでも手に入れることができますが、メスの甲箱蟹は水揚げされる時期も限られ(11月6日から12月29日にかけてのみ)地元以外でお目にかかれる機会はめったにありません。筆者はラッキーにもこの時期に訪れたようです。
このお店の近くには金沢おでんで名高い行列必至のお店「赤玉」の本店があるのですが、ここでも1番人気は、かに面(かにつら)のおでん。地元の人も、季節になれば甲箱蟹を楽しみます。
ご主人の軽妙なおもてなしと石川県の地酒ですっかりいい気分になった筆者は食べることに夢中になり、肝心の「のどぐろの味噌焼き」を撮影し忘れてしまいました。後に知ったことですが、ご主人は金沢一と言われた料亭「つる幸(惜しまれつつ2018年に閉店)」で焼きの桶田と呼ばれた職人さん。こちらのブログでものどぐろについてご紹介しましたが、高価なのどぐろを最高の状態で焼いてくれました。皮は味噌とあいまって香ばしく、身は適度に脂が落ちてぷりっとした触感です。
すっかり夜もふけ、おなかも心も満たされお店を出ました。ちなみにこのお店、お品書きにはお値段が書かれていません。これも初めてなら緊張してしまうことなのですが、同じお料理内容でもし東京なら・・・恐らく倍くらいのお値段ではないかと筆者は推察します。金沢の人が「毎日行きたい」と、とても人気のあるお店とのことで、必ずご予約の上訪れて下さい。
*画像はすべて2019年以前に撮影したものです。
旅先の気楽なランチも楽しいですが、金沢に訪れることがあれば、是非夜のお料理もお楽しみください。白山の伏流水が流れ込む豊な海で育まれた鮮魚、美味しい水がもたらすお米、野菜、お酒など食材の宝庫で歴史とともに培われた高いお料理の技術や美意識がともに整う場所は日本でも数少ないと思われます。
以下のクルーズが金沢発着です。金沢は観光場所も充実しているので前泊、後泊してゆっくりお過ごしになるのもおすすめです。運航スケジュールは変更になる場合もありますので郵船トラベルにご確認下さい。
✿2021/7/26-7/28 飛鳥Ⅱ 夏の北前航路 境港・金沢クルーズ 2泊3日
門司-境港-金沢
✿2021/7/28-7/30 飛鳥Ⅱ 夏の北前航路 酒田・函館クルーズ 2泊3日
金沢-酒田-函館
✿2021/9/26-10/1 飛鳥Ⅱ 秋の日本一周Aコース 5泊6日
横浜-函館-能代-金沢
✿2021/10/1-10/6 飛鳥Ⅱ 秋の日本一周Bコース 5泊6日
金沢-門司-鹿児島-横浜
まだまだ新型コロナウイルスの感染が収束していないのでご不安をお感じになられている方も多いかと存じます。飛鳥Ⅱの新型コロナウイルス感染症予防対策については4月12日、4月15日、4月21日の各ブログをご覧ください。また、にっぽん丸の対策についてはこちらの動画をご覧ください。いずれも詳細は郵船トラベルにお問合せ下さい。
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