ガンツウ 冬春コース好評発売中です!


せとうちの海に浮かぶ、ちいさな宿「ガンツウ」はクルーズ船です。ご旅行代金はけっこう値が張りますが、そのお値段に合うだけの船室・お食事・サービスを体験することができます。広島県尾道を母港とし、瀬戸内海を漂うようにクルーズします。船は2階建て。各室に専用のお風呂を備え、湯船に浸かりながら見るせとうちの水面がなんとも新鮮です。お食事はお好きなものをお好きなように料理してくれます。せとうちならではの魚介類のお食事が上品なお味です。この限られたスペースでは語りつくせぬガンツウのすばらしさは、ぜひ一度ご体験してみていただきたい。
母港の最寄り駅は山陽新幹線の福山駅です。ご自宅から福山までの新幹線の手配も承ります。
コースの詳細はお申し込みはホームページまたはお電話にてどうぞ。

【郵船トラベルクルーズセンター】
■東 京☎ 03-5213-9987 cctweb@ytk.co.jp
■神 戸☎ 078-251-6218    ccu@ytk.co.jp
■福 岡☎ 092-475-0011     wfs@ytk.co.jp
営業時間:午前10時~午後5時(土日祝休業)


投稿者名 とらお 投稿日時 2023年09月04日 | Permalink

ガンツウで訪れる“瀬戸内国際芸術祭2022” ~水が育むうるわしの豊島、命の記憶~


ガンツウとスピードボート <画像提供:株式会社せとうちクルーズ>


美術館は代表作だけを鑑賞するところ?
 美術館というとどこを思い浮かべますか?パリのルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、台北の国立故宮博物院・・・これらに共通するのは膨大な展示品を丁寧に鑑賞するのなら1日では難しく、予備知識と健脚力も必要なようです。


『翠玉白菜』国立故宮博物院
Wikimedia Commons

 そこで遠方から訪れる旅行者は代表的な作品、『モナリザ』『ミロのビーナス』、ゴッホの『自画像』やモローの『オイディプスとスフィンクス』、清朝の彫刻作品『翠玉白菜』『肉形石』をなんとか探し当て、人垣の間から眺め、満足して帰路につくのでした。ではモナリザの部屋にあった他の作品は?覚えている人は少ないかもしれません。


美術館との遭遇
 2010年、初の瀬戸内国際芸術祭が開催された年、小豆島と直島の間にある島民わずか1,000名(当時)の小さな島に豊島(てしま)美術館がオープンしました。“美術館”という名がついているので、どんな作品が展示されているのだろかと想像しながら、直島の宮浦港から四国汽船のフェリーに乗り、20分の短い船旅を終え豊島の家浦港に降り立ちます。


豊島美術館 写真:森川昇

 家浦から島の東側にあるもうひとつの港、唐櫃(からと)行の町民バスで、なだらかな丘陵地帯を登り、豊島美術館の最寄りのバス停で降りるとそこは田園地帯、瀬戸内海と整備された棚田がもたらす美しい景観が広がります。
 美術館はどこかと周囲を見渡すと雑草群の中に真っ白の巨大なUFOらしきものが目に飛び込んできます。訪問者は吸い込まれるようにそれに向かうのですが・・・。

命の水が育む環境・建造物・作品の一体化
 豊島美術館が誕生した要因には豊島の自然環境が大きくかかわっています。豊島に降る雨は花崗岩、凝灰岩、安山岩を通して浄化され、島の中央にそびえる標高約330mの壇山(だんやま)に蓄えられ、おいしい水となってふもとの集落に届けられます。壇山のすそ野の唐櫃岡集落には、弘法大師が掘り当てたと伝わる湧き水「唐櫃の清水(からとのしみず)」があり、現在も枯れずに湧き出ていて、まさに町民の“命の水”なのです。


豊島美術館 写真:鈴木研一

 さて、豊島美術館は冒頭でご紹介した有名美術館のように数々の作品が展示されているわけではありません。アーティスト・内藤礼(ないとう れい)と建築家・西沢立衛(にしざわ りゅうえ)がこのような豊島の自然環境を取り込みながら作り上げた美術館です。建造物のみならず、空間そのものも作品で、内部に静かに身を置くと、自然との融和を感じ、生きる喜びを感じ、鑑賞者も作品と一体化する至高体験ができるのです。今まで思っていた美術館の概念を覆す、想像を超えた作品なのです。
※現在、入場は予約制となっています。

生きた証を保存(アーカイブ)
 豊島美術館を後にし、再び町民バスに乗り一駅、終点の唐櫃港から歩くこと15分、「心臓音のアーカイブ」は穏やかな波が打ち寄せる静かな浜辺に佇んでいます。ところで心臓の音、聴いたことがありますか?医師であれば職業柄他人の心音を確認するでしょうけれど、自分自身の音を聴く聞く機会は少なそうです。


クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」写真:久家靖秀


 アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーはパリで生まれ、ユダヤ系であったため、ナチス・ドイツのユダヤ人大量虐殺のおぞましい歴史を目の当たりにしました。そのため、生と死、記憶などがテーマのインスタレーションを多様な手法で発表してきました。
 「心臓音のアーカイブ」はボルタンスキーが集めた世界中の人々の心臓音を恒久的に保存し、それらの心臓音を聴くことができる美術館で、ご自分の心臓音をここで採録し、CDブックとして持ち帰ることもできるのです(入場料とは別に登録料がかかります)。
 ここで聴く心臓音、とても個性があって一人一人異なることに驚かされます。この音が正に生きた証となるのだと感じざるを得ないのです。


豊島横尾館 写真:山本糾

「ガンツウ」で豊島へ、瀬戸内国際芸術祭2022を体験
 ご紹介した以外にも、ボルタンスキーの「ささやきの森」、アーティスト・横尾忠則と建築家・永山祐子による「豊島横尾館」など島のあちこちに作品が展示されています。島の風景と自然を体感しながら作品を探してみてはいかがでしょうか。


 大型船で訪れることは難しく少し不便なこの島へ、ガンツウならスピードボートで直接島へ上陸、快適に本年開催されている瀬戸内国際芸術祭2022の作品を楽しむことができます。瀬戸内国際芸術祭は直島を中心に、今回ご紹介した豊島の他、犬島、女木島、男木島などで作品掲示されています。


ガンツウのスピードボート<画像提供:株式会社せとうちクルーズ>


 せとうちアートの島を満喫する「アート航路」は2022年は2回だけ、貴重な機会をお見逃しなく。9月出発のクルーズはふたつのクルーズを連続乗船し、添乗員が同行する郵船トラベルオリジナルツアーで登場。道後温泉で最もラグジュアリーな旅館のひとつ「別邸 朧月夜」での宿泊、広島県のアートの島、生口島や美しい広大な敷地と白隠コレクションでも知られる神勝寺を訪れます。「洸庭」というインスタレーション作品をご体験いただけます。添乗員同行ツアーはわずか8名様までの募集、少人数でお楽しみいただきます。お急ぎお問合せください。添乗員同行ツアーの詳細はこちらのブログをご参照ください。

2022年8月2日(火)▶8月5日(金) 尾道発着
玉野沖・玉野沖・詫間湾錨泊 4日間


●2022年9月10日(土)▶9月16日(金) 羽田発/横浜・東京着
【添乗員同行】“ガンツウ”で瀬戸内海を漂うように過ごす、人生最高の旅
道後温泉「別邸 朧月夜」宿泊 せとうちの海の道を辿り、アートの島を満喫 7日間


 ガンツウを個人で乗船される場合、広島県尾道市にあるベラビスタマリーナの出港・帰港となります。JR福山駅または広島空港までの往復送迎サービスは、乗下船日当日に限り、事前予約制にてご利用いただけます(追加代金なし)。また、ベラビスタ スパ&マリーナ尾道での前泊、後泊の手配も承ります。

 郵船トラベルオリジナルツアーの添乗員は羽田空港から同行いたしますが、ガンツウ船内は船のスタッフがお世話いたします。詳細はパンフレットでご確認ください。


クリックするとパンフが開きます。

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 船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2022年06月30日 | Permalink

ガンツウで訪れる“瀬戸内国際芸術祭2022” ~甦る近代化産業遺産、犬島の新たなる出発~


瀬戸内海を航行するガンツウ <画像提供:株式会社せとうちクルーズ>


奈良ホテル・三菱重工長崎造船所・神戸港 
 冬の奈良ホテル、本館に泊まりたいとフロントで伝えるとスタッフは少し困惑した顔・・・「本館の暖房設備は古く、ご迷惑をおかけするかもしれません、ですので新館にご案内いたします」との返答。「古いスチームをお使いなのは存じております、それでこそ泊ってみたいのです(※1)」。半ば強引にお願いし、迎賓館のような真っ赤な絨毯が敷かれ、赤膚焼の陶製擬宝珠が飾られた木製の階段をのぼり、約100年も前に開業した部屋での宿泊となったのです。


奈良ホテル本館2階(Wikimedia Commons)

 場所は変わり、1990年の三菱重工長崎造船所、日本郵船が戦後初めて発注した客船、クリスタル・ハーモニー(現飛鳥Ⅱ)がまさに日本における新しいラグジュアリークルーズの先駆けとして船出を迎えていました。6月23日に引き渡され、その後、神戸港新港第一突堤で最初のお披露目が行われました。


クリスタル・ハーモニー(1990-2006)

観光産業の近代化に貢献
 奈良ホテル、三菱重工長崎造船所、神戸港・・・この共通点はなんだと思いますか。これらはすべて経済産業省が定めた「近代化産業遺産」なのです(※2、※3)。産業遺産というと、軍艦島や三池炭鉱、八幡製作所など連想し、過去の遺物と思いがちです。エネルギーを石油に依存する前、炭坑(石炭)と製鉄が日本の近代化の担い手であったことは間違いないのですが、奈良ホテルを代表するクラシックホテルも「外貨獲得に寄与した」ということで、観光産業の近代化に貢献したのです。現在も創業当時の雰囲気を大切に守り、訪れる旅人をどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。クルーズも、造船技術革新や港湾整備により、恩恵を受けているのです。


犬島精錬所美術館 写真:阿野太一

犬島製錬所の再生と変貌
 岡山市の唯一の有人離島、犬島(いぬじま)は島民わずか50名弱(2020年11月時点)、周囲3.6kmの小さな島で、岡山県南東部、宝伝港の沖合にポツンと浮かんでいます。
 1909年(明治42年)に銅の製錬所が開業し、最盛期には5,000人以上が居住していたそうです。銅は岡山県の帯江銅山で採掘されたものが運びこまれ、『犬島製錬所』で銅鉱石の処理が行われていました。日本の産業近代化に貢献したものの、銅の価格暴落などにより、1919年(大正7年)、わずか10年で操業停止に追い込まれました。


 長らく廃墟となり放置されていた犬島製錬所遺構は2008年、犬島アートプロジェクト『精錬所』として保存・再生され「美術館」として生まれ変わりました(犬島アートプロジェクト『精錬所』は2013年3月に『犬島精錬所美術館』に名称を変更)。既存の煙突やカラミ煉瓦の活用、太陽や地中熱などの自然エネルギーを利用した環境に負荷を与えない三分一博志(さんぶいち ひろし)の建築と、現代美術家の柳幸典(やなぎ ゆきのり)による作品「ヒーロー乾電池」は日本の近代化に警鐘をならした三島由紀夫をモチーフにしています。また、植物の力を利用した高度な水質浄化システムを導入し、自然環境に配慮した美術館なのです。


犬島精錬所美術館 写真:阿野太一

現代と過去の間に
 それでは「犬島精錬所美術館」を訪れてみましょう。宝伝港からフェリーで10分、犬島港から海沿いを南へ徒歩数分、すぐ目に飛び込んでくるのが煉瓦造りの煙突。ところどころ剥がれ落ちた黒い煉瓦の道をすすむと煉瓦の壁の合間にガラスの建物が見えてきます。現代と過去が入り混じった不思議な空間を作っています。整備された「犬島精錬所美術館」の建築は、地形、近代化産業遺産、自然エネルギーを活用することで犬島という環境の絶え間ない自然のサイクルの一部、地球のディティールの一部として変化、成長していく施設であるといえます。
 美術館の内部を鑑賞後、当時の姿を残す製錬所跡を散策、煙突は折れているものもあり、屋根を失った資材置き場はローマ時代の遺跡にも思えます。かつて製錬事業を支えた発電所は草木に覆われ、時間の経過を感じさせます。
 1984年、派手な爆破シーンで人気を博したTVドラマ『西部警察』の最終回ロケが行われたと聞き納得、渡哲也が演じた大門刑事殉職の壮絶なシーンにお似合いの様相です。

犬島散歩
 製錬所跡でタイムスリップし、郷愁に浸った後は犬島の集落を散策します。「F邸」「S邸」「I邸」「A邸」「C邸」と「石職人の家跡」、犬島「家プロジェクト」として点在するこれらのギャラリーは、かつて建っていた民家の瓦屋根や古材、透明なアクリル、周囲の風景を映し出すアルミなど多様な素材でつくられています。カラフルであったり、不思議であったり、お洒落であったりと、それぞれ全く異なる作品は小さな集落を彩り、居住する島民の方も楽しんでくださっているようです。


犬島「家プロジェクト」A邸 ベアトリス・ミリャーゼス「Yellow Flower Dream」2018 写真:井上嘉和


 この他にも人びとの交流のきっかけとなるような作品やイベントを展開するプロジェクト「INUJIMAアートランデブー」も始まりました。アーティスト大宮エリーによる触れることもできる「フラワーフェアリーダンサーズ」はこのプロジェクトひとつ目の作品で、今後も展開されていくそうです。犬島の草花が踊る広場で誰かとランデブー=待ち合わせ、ときに休憩をしながら犬島を散策してはいかがでしょうか。


※1奈良ホテルの本館の暖房は改装され、現在スチームではありません。
※2三菱重工長崎乗船所の近代化産業遺産に認定されているのは旧木型場、第三船渠などです。
※3神戸港で近代化産業遺産に認定されているのはメリケン波止場、神戸港新港などです。


「ガンツウ」で犬島へ、瀬戸内国際芸術祭2022を体験
 大型船で訪れることは難しく少し不便なこの島へ、ガンツウならスピードボートで直接島へ上陸、快適に本年開催されている瀬戸内国際芸術祭2022の作品を楽しむことができます。瀬戸内国際芸術祭は直島を中心に、今回ご紹介した犬島の他、豊島、女木島、男木島などで作品掲示されています。


ガンツウのエントランス<画像提供:株式会社せとうちクルーズ>


 せとうちアートの島を満喫する「アート航路」は2022年は2回だけ、貴重な機会をお見逃しなく。9月出発のクルーズはふたつのクルーズを連続乗船し、添乗員が同行する郵船トラベルオリジナルツアーで登場。道後温泉で最もラグジュアリーな旅館のひとつ「別邸 朧月夜」での宿泊、広島県のアートの島、生口島や美しい広大な敷地と白隠コレクションでも知られる神勝寺を訪れます。「洸庭」というインスタレーション作品をご体験いただけます。添乗員同行ツアーはわずか8名様までの募集、少人数でお楽しみいただきます。お急ぎお問合せください。添乗員同行ツアーの詳細はこちらのブログをご参照ください。

2022年8月2日(火)▶8月5日(金) 尾道発着
玉野沖・玉野沖・詫間湾錨泊 4日間


●2022年9月10日(土)▶9月16日(金) 羽田発/横浜・東京着
【添乗員同行】“ガンツウ”で瀬戸内海を漂うように過ごす、人生最高の旅
道後温泉「別邸 朧月夜」宿泊 せとうちの海の道を辿り、アートの島を満喫 7日間


 ガンツウを個人で乗船される場合、広島県尾道市にあるベラビスタマリーナの出港・帰港となります。JR福山駅または広島空港までの往復送迎サービスは、乗下船日当日に限り、事前予約制にてご利用いただけます(追加代金なし)。また、ベラビスタ スパ&マリーナ尾道での前泊、後泊の手配も承ります。

 郵船トラベルオリジナルツアーの添乗員は羽田空港から同行いたしますが、ガンツウ船内は船のスタッフがお世話いたします。詳細はパンフレットでご確認ください。


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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2022年06月30日 | Permalink

【郵船トラベルオリジナルツアー】道後温泉「別邸 朧月夜」宿泊 と「ガンツウ」でせとうちの海の道を辿り、アートの島を満喫



極上の7日間を過ごす旅
 郵船トラベルでは、せとうちに浮かぶ小さな宿「ガンツウ」を連続で2コース乗船する極上の旅を企画しました。9月10日(土)発のみとなり、8名様限定、1年に何度も企画することのできない唯一の旅です。愛媛県の砥部と道後温泉を楽しんだ後、しまなみ海道を北上し、生口島観光へ。その後ガンツウが発着する尾道のベラビスタマリーナに向かい乗船、瀬戸内海クルーズを楽しみます。それでは今回の旅のポイントをご紹介します。


通谷池を臨むTOBEオーベルジュのダイニング


TOBEオーベルジュと砥部焼の里
 羽田空港より添乗員が同行、松山空港へ。南東方向に車で30分ほどの場所に「日本のため池100選(景観、生物多様性、歴史・文化・伝統などで評価されます)」の通谷池(とおりたにいけ)があります。この池は春は桜、夏は深緑、秋は紅葉と四季折々の景観が楽しめ、野鳥が暮らす地元で人気の憩いの場。湖畔にあるラグジュアリーホテル「TOBEオーベルジュ」には通谷池の景観を眺めながらお食事ができるレストランがあり、まずはこちらにご案内し、滋味あふれる旬の食材を使ったランチをご賞味いただきます。


砥部焼

 砥部は奈良時代より良質の砥石が採掘された場所、江戸時代中期には大洲藩の庇護のもと砥部焼(磁器)が生産されています。やや厚手の白磁に、薄い藍色の手書きの図案が特徴で、頑丈で重量感があり、ひびや欠けが入りにくいため使い易く、TOBEオーベルジュでもオリジナルの砥部焼の器を使っています。お食事の後は砥部焼観光センター「炎の里(えんのさと)」にご案内しますのでお気に入りの一品があればぜひお買い求めください。


伊丹十三記念館、左は愛車のベントレー

伊丹十三記念館と別邸朧月夜
 今夜のお泊りは道後温泉、その前にもう一か所お立ち寄りいただくのが「伊丹十三記念館」。映画監督、俳優などあらゆる分野に才能を発揮した松山ゆかりのマルチ人間の魅力を楽しくご紹介する施設で、館長は妻の宮本信子。乗り物マニアでもあった十三最後の愛車「ベントレー・コンチネンタル3」が訪問者をお出迎えします。記念館の敷地は松山の銘菓一六タルトで名高い一六本舗が提供、一六本舗謹製のここでしか買えない「十三饅頭」が販売されています。


秋の前菜の一例「別邸朧月夜」

 さて、今夜のお宿「別邸朧月夜」にまいりましょう。道後温泉屈指のスモールラグジュアリー旅館で全19室、この部屋数は奇しくもガンツウの客室数と同じなのです。全客室露天風呂付で約80㎡の広さを誇ります。ゆったりしたロビーにはソフトドリンクとビールサーバーがあり、フリードリンク、お部屋に持ち帰ることもできます。離れの露天風呂「道後御茶屋」は岩風呂と檜風呂が朝夕、男女入れ替わりでご利用できます。そしてお楽しみの夕食、1階にある全個室の「料亭二十三夜」で、瀬戸内海の幸を繊細な包丁の技で彩りよくご提供、箸をつけるのがもったいないほどのお料理です。

しまなみ海道のアートの島、生口島
 翌朝、道後温泉を後にして、しまなみ海道を北上し、アートの島、生口島に向かいます。かの平山郁夫が生誕した小さな島は一度は訪れたいアートの島。平山郁夫美術館耕三寺現代アート作品、瀬戸内海の真ん中でこんなに文化的な体験ができるとは驚きなのです。
 今回は昼食に100年続く老舗旅館「住之江旅館」にご案内。好漁場の生口島で獲れる鮮魚を使ったシンプルに、生口島産のレモンを添えて、まさに獲れたての味わいをご堪能ください。もちろん、生口島のアートもご案内いたしますのでご期待ください!
関連ブログ】瀬戸内海の小さな生口島は美しい風景とアートがいっぱい!


住之江旅館の瀬戸内海の幸(お料理の一例)

いよいよガンツウ乗船!
 生口島よりしまなみ海道を北上、尾道に向かい、ガンツウの待つベラビスタマリーナにすすみます。今回は2つのクルーズを連続で乗船していただき、瀬戸内海を縦横無尽にクルーズ、注目は瀬戸内国際芸術祭2022が開催されているベネッセアートサイト直島、豊島、犬島、女木島、男木島への上陸。大型船では味わえない瀬戸内海の小さな島々へご案内します。
ガンツウの魅力については下記のブログをご覧ください。
【関連ブログ】瀬戸内海を漂うように過ごす、人生最高の旅を「ガンツウ」で。
【関連ブログ】真の美食とは・・・「ガンツウ」で食材の宝庫、瀬戸内海を食べつくす

瀬戸内国際芸術祭2022については下記のブログをご覧ください。
【関連ブログ】ガンツウで訪れる“瀬戸内国際芸術祭2022” ~ベネッセアートサイト直島、日常の中の非日常~
【関連ブログ】ガンツウで訪れる“瀬戸内国際芸術祭2022” ~水が育むうるわしの豊島、命の記憶~
【関連ブログ】ガンツウで訪れる“瀬戸内国際芸術祭2022” ~甦る近代化産業遺産、犬島の新たなる出発~


ガンツウのオープンデッキ 画像提供:株式会社せとうちクルーズ


 いかがでしたでしょうか?海外旅行がままならない日々を過ごしたみなさまにとって、瀬戸内海は海外旅行にもまさる魅力的な場所、日本が誇る文化、歴史、美しい景観を包括し、ガンツウだからこそご案内できるのです。募集人数はわずか8名、個人旅行の気分で人生極上の旅にご案内します。ぜひ、お早目に郵船トラベルにお問合せください。

●2022年9月10日(土)▶9月16日(金) 羽田発/横浜・東京着
【添乗員同行】“ガンツウ”で瀬戸内海を漂うように過ごす、人生最高の旅
道後温泉「別邸 朧月夜」宿泊 せとうちの海の道を辿り、アートの島を満喫 7日間


<郵船トラベルオンラインクルーズセミナー開催のお知らせ>
「ガンツウ ✖ 道後温泉 ~郵船トラベル特別企画のご紹介~」
今回ご紹介したツアーをオンラインセミナーで詳しくご案内します。
パソコンやスマートフォンがあれば、どなたでもお気軽にご参加いただけます。
【日時】   2022年8月1日(月) 14:00~15:00
【参加費】無料
【ゲスト】株式会社せとうちクルーズ 武井良太様
【お申込】こちらのURLをご覧ください。


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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2022年06月30日 | Permalink

ガンツウで訪れる“瀬戸内国際芸術祭2022” ~ベネッセアートサイト直島、日常の中の非日常~


多々羅大橋とガンツウ <画像提供:株式会社せとうちクルーズ>


始まりは30年前
 現代アートとの最初の出会いは1995年に刊行された平凡社の月刊『太陽』4月号。「アート驚く日本の美術館’95」のタイトルで、当時はまだ世に広く浸透していなかったコンテンポラリーアートを特集していました。月刊『太陽』は惜しまれつつ2000年12月号で休刊、一流の執筆陣や写真家による記事の数々は、読者の知的好奇心をそそり「太陽でそんな世界があることを知った」という方も多かったようです。


月刊『太陽』1995年4月号

 この号、トップに掲載されたのが「直島コンテンポラリーアートミュージアム(旧称)」、名画になりきるセルフ・ポートレートで有名な現代美術家 森村泰昌が自ら取材、“アートと自然が響きあう、海から入れる美術館”として紹介されました。直島のベネッセハウスがオープンしたのがちょうど30年前の1992年、その3年後の特集でした。


瀬戸内国際芸術祭の舞台として
 ベネッセハウスは日本ではまだ珍しかった現代アートの複合施設で安藤忠雄設計。美術館の中に滞在できるリゾートホテルとして欧米の旅行雑誌に取り上げられ、国内よりも早く欧米人に注目されました。ホテルのみならず、直島島内の海岸、古民家、路地などにもアートの舞台を広げ、2004年には景観を損なうことなく丘陵の塩田跡の地下に建設された「地中美術館」がオープン、「ベネッセアートサイト直島」という瀬戸内を舞台としたアート活動の総称が誕生しました。


ベネッセハウス 写真:山本糾

 そして、2010年に初めて開催された現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」で直島の名は一気に国内にも知れ渡りました。瀬戸内海の多島美の中で繰り広げられる斬新な立体作品や体験型の作品の数々は今まで現代アートには縁遠かった方、美術館の屋内でしか鑑賞したことのなかった人々に衝撃を与えたのです。

日常の中の非日常、無名な場所を特別な場所へ
 有価金属のリサイクル事業の他、漁業に従事する静かな瀬戸内海の島は「ベネッセアートサイト直島」の出現によりアートの島として徐々に変貌していきました。

 1994年に桟橋の先端に唐突に現れた、黒いドットをまとった黄色いカボチャのオブジェ、草間彌生の「南瓜」は今では直島のシンボルとして多くの人がメディアで目にしたことがあると思います。平凡な浜辺の風景がこれにより一変!とはいえ、瀬戸内海の風景を壊すものではなく溶け込んでいるので不思議です(2021年の台風により現在は撤去されています)。


ANDO MUSEUM 写真:浅田美浩

 また、本村地区に展開する「家プロジェクト」は生活感ある町並みの中に7軒のアートスペースが 設置されています。一見何なのかわからないもの、外観を見て、「はてな?」と思うものなど散策しながら謎解きのように楽しむことができます。中でもジェームス・タレルの「南寺」は体験してからのお楽しみ。果たしてなにを感じるのか、正解は鑑賞者に委ねられています。この他には実際に入浴できる美術施設、直島銭湯「I♥湯」、木造民家に新しい命を吹き込んだ「ANDO MUSEUM」などこれらの作品は、直島の風景や日常を失わせせることなく、特別な場所へと人々を誘ってくれるのです。


家プロジェクト「南寺」安藤忠雄(設計)
写真:鈴木研一

進化し続ける直島
 2022年3月、ベネッセアートサイト直島に「杉本博司ギャラリー  時の回廊」がオープンしました。本ギャラリーは、杉本博司の代表的な写真作品やデザイン、彫刻作品などを継続的かつ本格的に鑑賞できる世界的にも他に例をみない展示施設です。鑑賞者に自然の変化や壮大な時間の流れを体感していただく特別な空間となっています。屋外には硝子の茶室「聞鳥庵」が展示され、ギャラリー内から呈茶(お茶とお菓子/鑑賞料金に含まれています)を楽しみながら作品を鑑賞できるラウンジがあります。訪れるたびに新たな驚きのある直島でのひとときをゆったりお過ごしいただくことができます(入館はオンラインでの事前予約制です)。


Hiroshi Sugimoto, Glass Tea House "Mondrian", 2014 (c) Hiroshi Sugimoto, Photo: Sugimoto Studio
The work originally created for LE STANZE DEL VETRO, Venice by Pentagram Stiftung


「ガンツウ」で直島へ、瀬戸内国際芸術祭2022を体験
 通常、直島へは宇野港または高松港からフェリーを利用して訪れます。大型船で訪れることは難しく少し不便なこの島へ、ガンツウならテンダーボートで直接島へ上陸、快適に本年開催されている瀬戸内国際芸術祭2022を楽しむことができます。今回は直島をご紹介しましたが、この他に豊島犬島などへもアイランドホッピング。二日間でアートの島々を満喫していただくことができます。

 船内に戻れば暮れゆく瀬戸内海の風景が彩を添える新鮮な海の幸ディナーに舌鼓、大きなガラス窓に映る夕景を眺めながら浴場で旅の疲れを癒し、火照った体は海風に吹かれながら縁側でクールダウン。感性にひびくアート体験と瀬戸内海の恵みに抱かれる極上の旅をお過ごしいただくことができます。ガンツウのサービスやお食事などについてはこちらのブログをご覧ください。


ガンツウの“縁側”<画像提供:株式会社せとうちクルーズ>


 せとうちアートの島を満喫する「アート航路」は2022年は2回だけ、貴重な機会をお見逃しなく。9月出発のクルーズはふたつのクルーズを連続乗船し、添乗員が同行する郵船トラベルオリジナルツアーで登場。道後温泉で最もラグジュアリーな旅館のひとつ「別邸 朧月夜」での宿泊、広島県のアートの島、生口島や美しい広大な敷地と白隠コレクションでも知られる神勝寺を訪れ、「洸庭」というインスタレーション作品をご体験いただけます。添乗員同行ツアーはわずか8名様までの募集、少人数でお楽しみいただきます。お急ぎお問合せください。添乗員同行ツアーの詳細はこちらのブログをご参照ください。

2022年8月2日(火)▶8月5日(金) 尾道発着
玉野沖・玉野沖・詫間湾錨泊 4日間


●2022年9月10日(土)▶9月16日(金) 羽田発/横浜・東京着
【添乗員同行】“ガンツウ”で瀬戸内海を漂うように過ごす、人生最高の旅
道後温泉「別邸 朧月夜」宿泊 せとうちの海の道を辿り、アートの島を満喫 7日間


 ガンツウを個人で乗船される場合、広島県尾道市にあるベラビスタマリーナの出港・帰港となります。JR福山駅または広島空港までの往復送迎サービスは、乗下船日当日に限り、事前予約制にてご利用いただけます(追加代金なし)。また、ベラビスタ スパ&マリーナ尾道での前泊、後泊の手配も承ります。

 郵船トラベルオリジナルツアーの添乗員は羽田空港から同行いたしますが、ガンツウ船内は船のスタッフがお世話いたします。詳細はパンフレットでご確認ください。


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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2022年06月30日 | Permalink